こんにちは!ゲーマーのハルマキです。
今回は『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』のレビューを書いていきます。
※タイトルが長いため、以降より『ライザのアトリエ』と表記します
キャラクターのほのぼのとした日常を描いたストーリーやサブクエストはこれまでどおり楽しめて、さらに戦闘・錬金術のシステム面が新しくなった『ライザのアトリエ』。
個人的には、結構おもしろかったゲームでした。
・クリアした人のレビューを読んで購入の参考にしたい
・アトリエシリーズは初めてでも楽しめるか知りたい
・敵を倒すだけじゃない”ひとあじ違う”RPGを探している
1. 『ライザのアトリエ』とは?
レビューの前に「ライザのアトリエ」についてご紹介します。
基本的な情報なので、アトリエシリーズ玄人さんは飛ばしちゃってOKです。
『ライザのアトリエ』は、アトリエシリーズ初心者でも楽しめる!
2019年に発売された『ライザのアトリエ』。
1997年に発売された『マリーのアトリエ』から数えると、アトリエシリーズの第20作品目となります。
アトリエシリーズは、シリーズ内にさらに細分化されたシリーズがあります。
要は、アトリエシリーズには初作品とその続編があるということです。
『ライザのアトリエ』は初作品。いきなり遊んでも楽しめるので、アトリエシリーズ初心者にもピッタリです!
『ライザのアトリエ』は、自分で装備やアイテムをつくれる!
『ライザのアトリエ』は、RPG(=ロールプレイングゲーム)。
キャラクターを強くする方法として、RPGによくある「敵を倒して経験値をため、育成する」方法に加えて装備やアイテムを自分で作成する方法があるのが大きな特徴です。
ゲームの中では、作成することを「錬金術」という言葉であらわしています。
町やフィールド、ダンジョンで採取したアイテムを使って、装備やアイテムを錬金術でつくります。
使うアイテムの量や質によって、属性・個数・品質・性能などが変わります。
これがこのゲームの奥深いところ。
例えば、同じ名前の武器をつくっても、全く性質の異なる武器が作れるんです。
・単純に攻撃力を高める武器
・敵を弱体化する効果を与える武器
・自分の素早さを上げて攻撃回数を増やす武器
キャラクターによって基礎値がことなるので、各キャラクターに合わせた武器を作るとGOOD!
『ライザのアトリエ』は、魅力的なキャラクター同士のイベントが盛りだくさん!
『ライザのアトリエ』には、キャラクター同士のサブイベントがたくさん用意されています。
日常を切り取ったような、ほっこりするイベントが多く、心おだやかに楽しめます。
重要なイベントシーンでは、きれいな一枚絵も用意されていますよ!
さらに、フルボイス仕様なので、キャラクターの魅力はグンと増しています。
パーティメンバーではない町にいるだけのサブキャラクターにもボイスが用意されていて、個別イベントまであるのは驚きです。
『ライザのアトリエ』の続編も好評発売中!
『ライザのアトリエ』の続編である『ライザのアトリエ2
~失われた伝承と秘密の妖精〜』も好評発売中!
2. ゲームレビュー
さて、それでは『ライザのアトリエ』のレビューにいきます。
当サイトのゲームレビュー評価項目
・シナリオ
・キャラクター
・グラフィック、BGM
・ゲームシステム
・アクション
※詳細は、当ブログのゲーム評価項目/指標をご参照ください。
レビュー前の参考情報
アトリエシリーズのプレイ済み作品
・ロロナのアトリエ
・ソフィーのアトリエ
クリアしたとき(この記事を書くとき)のプレイ時間
30時間。
サブクエストも手広く進めながらプレイしていたので、メインストーリーだけを進めるなら20~25時間くらいでクリアできるボリューム感だと思います。
総合評価:79点/100点
シナリオ:15点/20点
キャラクター:18点/20点
グラフィック、BGM:15点/20点
ゲームシステム:17点/20点
アクション:14点/20点
シナリオ:シリーズ初めての人でも十分楽しめる王道系
村の毎日をつまらなく感じていたライザは、ある日”錬金術”なるものを知ります。
ライザは錬金術に魅力を感じ、錬金術師を目指すことにしました。
仲間とともに、錬金術によって開かれた新たな地へ冒険にくりだす中で、村にとある苦難が迫っていることを知ったライザ。
村の「なんてことない日」を取り戻すため、仲間とともに苦難に立ち向かうーーー、
見どころ1:ほのぼのとした雰囲気を好む人向けのストーリー
同年代であろうキャラが活躍する『ペルソナ5』のような都会的な感じはなく。
『戦場のヴァルキュリア』のような戦的な要素もなく。
なんてことない日常の中、新しい冒険に繰り出し、キャラクター同士の交流を見守るという感じなので、ハラハラドキドキはあまりありません。
恋愛的な要素もあまりありません(カップリングの想像はできます。でも明示はされていません。)
見どころ2:意外と現実的な人間模様が描かれている
錬金術があるファンタジーな世界観ではありますが、描かれる人間模様はリアルを感じます。
例えば、ライザ&ライザのお母さんのやりとり。
実家が営む農作業のお手伝いをしないライザに対し、ライザのお母さんが怒る場面にて。
お母さんは、ライザが錬金術で町の問題を解決し手柄を立てた時でも「それはそれ、これはこれ」というスタンスで、手伝わないライザを相変わらず怒っています。
「それはそれ、これはこれ」という言葉、私も母からたくさん聞きましたよ…。
ファンタジーな中でも人間関係はリアルなので、感情移入しやすいと思います。
キャラクター:フルボイスやサブイベントでキャラクターを深掘れるのが魅力。
パーティとして操作できるメインキャラクターは、計6名。
全員フルボイスつきで、とっても豪華です。
(ただ自動の文字送り機能がありません。ちょっと面倒になり、最後あたりは、ボイスをほぼ聞かずにスキップしてました…早く実装してほしい)
見どころ1:ライザがカワイイ。
イラストレーターのトリダモノさんが描いたライザは、見た目は可愛くて魅力的、性格は無邪気で芯の強い優しい女の子。
そのルックスから、発売前より話題となりました。
実在したら、みーんなライザのことを好きになるのでは?と思うくらいに魅力的な子です。
(もし実写化するなら、ライザ役には小島瑠璃子さんがピッタリじゃないかって思ってます)
見どころ2:個人的な推しキャラは、アンペルとリラ。
アンペルはライザの錬金術の師匠で、リラはレントの戦術の師匠です。
時おり、諭すように「○○するんだぞ」とコメントしてくれるのが萌えポイント…!
子供たちにまざってくれる大人って、どうしてこうも魅力的に見えるんでしょう。
見どころ3:大量にあるサブイベントでは、キャラクターの性格や家族関係を垣間見れる
メインキャラクター同士のサブイベントに加え、その家族や周囲の人(ライザの両親、レントのお父さん、クラウディアのお父さん、商人のロミイさん等)も巻き込んだサブイベントも用意されています。
キャラクターの性格や背景がよりわかって、キャラクターのことをよく知れます。
注意:魅力的すぎて、ギャルゲーに見えなくもない
ライザのビジュアルが顕著ですが…女性メンバーは、胸、尻、ふとももなど、女性的な部分が強調されています。
動くと胸が揺れる演出もあります。
男性メンバーにはそういう演出はないんですけどね…。
もしあなたが家族と同居しているなら、プレイ画面をNintendo
Switch版を購入し、本体を手で持ちながら遊ぶのが無難でしょう。
グラフィック、BGM
グラフィック
アニメ絵のJRPGという感じで、可もなく不可もなく。
洋ゲーのようなリアルさは、ほぼありません。
部屋の置物や町の作り込みは、綺麗だと感じます。
また、重要シーンで表示される一枚絵は、やさしいタッチでとても可愛いです。
『ライザのアトリエ』の世界観にとてもマッチしています。
BGM
全体的に安定した曲調の音楽が多いです。
特に、アトリエにいるときの音楽がお気に入り!
”錬金術”というファンタジーを取り扱う作品だからなのか、1つの曲の中に拍子を混ぜた音楽が使われていて、独特だなあ~と思いました。
ゲームシステム
錬金術について
今作は、やれることがたくさんあります。
・通常の錬金
→採取アイテムを組み合わせて新しいアイテムをつくりだすこと
・アイテムリビルド
→つくったアイテムをさらに錬金してレベルアップしたものに仕上げること
・ジェム還元
→採取アイテムから、アイテムリビルド等をする際に必要になる”ジェム”をつくること
・トラベルボトル
→特定のアイテムを採取できるフィールドをつくりだせるボトル。ボトルを使うと採取ができる。
ひとつひとつのシステムはちょっと複雑なので、慣れないと難しく感じてしまうかもしれません。
というのも、質・量・属性値・性質など様々な要素を気にしながら錬金術をしなければならないからです。
とはいえ、要素がシビアになってくるのは終盤。
序盤でいろいろ試して、システムに慣れさえすれば、大丈夫です。
時間制限がなく、自分のペースで進められる
「錬金術をまとめて大量にこなしちゃおう」「何度も採取を市に移行」など、自分のペースで進められて初心者にやさしくなっています。
アクション
こちらがアクション(戦闘)画面です。
※各コマンドの説明は、公式Webマニュアルをご参照ください
スピーディだし画面がごちゃごちゃしているように感じますが、戦闘はそんなに難しくありません。
マリオのように、ボタンを押してキャラクターが動くタイプの戦闘ではなく、ドラクエのようなターン制の戦闘となっています。
(厳密には違いますが、、、あくまでも例として。)
もし戦闘が難しいと感じたならば、難易度を下げて挑戦してみましょう。
また武器以外に、錬金術で作成したアイテムを攻撃に使えます。
質の高いアイテムだと、高威力で驚くほどダメージがでますから、積極的に使っていきましょう。
私は、序盤にレベルの高いフラム(火属性の爆弾)を作成し、バンバン敵に投げつけて攻略していました。
まとめ
以上、『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』のレビューでした。
・キャラクター同士の絡みが見たい!
・(恋愛抜きで)さわやかな青春感がただようゲームをやりたい!
・アイテムの作成など、ストーリーを進める以外の要素も面白いゲームがやりたい!
アトリエシリーズは、ストーリーの充実さもさながら、キャラクターの魅力がたくさんつまったRPGです。
システムの難易度もそこまで高くないので、初心者さんにもお勧めのゲームですよ。